人気映像作品やミュージカルでの楽曲提供をはじめ、ジャンルを問わず幅広いフィールドで活動する兼松衆と、ROTH BART BARON、小西遼、黒田卓也などジャズを軸とした現代音楽シーンの最先端プレイヤーから引っ張りだこのドラマー、工藤明のタッグで送るプロジェクト「Re-arrange with 兼松衆×工藤明」。次回8月20日（火）-21日（水）に開催される2DAYSでは、日別に異なるゲストとして優河とRyu[Ryu Matsuyama]を迎え、Indie/Rock/Alternativeの名曲を新たなアレンジでお届けする。

開催にあたり、DUOのきっかけや今回の見どころなどを兼松衆、工藤明の両者にインタビュー！

ーーー兼松さん、工藤さんによるDUOのきっかけを教えてください

（兼松）「出会いのきっかけは、丸の内COTTON CLUBで開催された小西遼(CRCK/LCKS、象民舎)主催の『”CINEMA SONGBOOK” directed by Ryo Konishi』第一回の時です。その時から、音楽の向かう方向？が異常にシンクロする…自分が弾きながら期待する展開と、工藤さんのドラムが導く方向性がちょっとびっくりするくらい「同じ」になる瞬間がたくさんある、めずらしいミュージシャンだなあという印象を持ちました。
その後、また別のブッキングで完全に二人でシンガーのバックバンドを務める機会があり、そこからお声かけいただいて今日に至るという感じです。」

（2023 6.17 sat. “CINEMA SONGBOOK” directed by Ryo Konishi featuring Hiroko Williams & Emi Meyer @COTTON CLUB）

（工藤）「『”CINEMA SONGBOOK” directed by Ryo Konishi』は、さまざまな映画音楽をアレンジして演奏するライブだったのですが、そこでの衆くんのピアノが素晴らしく、プレイの幅の広さはもちろん、とにかく音が綺麗で、一音一音に引き込まれるというか、吸い込まれるような特別な感覚になりました。また、曲の中でのドラマの展開のさせ方や彩り方、景色の作り方のようなところに勝手ながらシンパシーを感じていたところ、「この二人だけの演奏も聴いてみたい」とBNPの制作の方から提案いただき、僕としても衆くんとなら美しいサウンドスケープが作れると思い、二つ返事で引き受けさせていただきました。」

ーーー元々はお二人の好きなIndie/Rock/Alternativeの名曲をアレンジしていくというきっかけでスタートしましたが、今回はタイトルをRe-arrangeと題して、どんな楽曲を披露する予定でしょうか？

（兼松）「今回も二人の好きな曲を持ち寄って演奏したいと思っています。リードシート一枚あれば、どこまでも自由に演奏できることが前回の本番でよく分かったので今回も楽しみにしています！」

（工藤）「前回はHigh and Dry/RadioheadやTeardrop/Massive Attackなどの有名曲も演奏しましたが、衆くんがChilliy Gonzalesの曲を提案してくれた辺りから「単純に好きなやつやればいいんじゃん」という流れが生まれ、未定ですが今回もそのマインドで選曲する予定です。うまく閃けばですが、王道すぎて死角になっているような曲もやってみたいです。
それからTom Yorkeが11月に来日するのもあるので、Radioheadの曲はもう一度やってみるのも面白いかなと考えています。」

ーーー楽曲アレンジについてですが、どんなところをお客様に聞いて欲しいですか？

（兼松）「アンサンブルの人数が多くなるほど、たくさんの決め事（リズム、テンポ、コード進行、楽曲の展開）が必要になるものですが、今回もおそらく曲は決めますが、内容についてはほとんど約束のない状態で演奏することになると思います。完全に二人ならではの、何が起こるかわからない音楽を楽しんでいただければ嬉しいです。」

（工藤）「やはり音そのものの繊細さにフォーカスできるのがデュオという編成の魅力の一つだと思っています。また、曲の構成に縛られることなく会話をするように展開を作りやすいので、楽曲がどんな風に景色を変えていくのかも聴いていただきたいです。
ゲストシンガーが入る編成では、額装や背景が変わると絵の中の人物の見え方が変わるように、Ryuくんと優河ちゃんのまだ見ぬ魅力に出逢ってもらえたら良いなと思っています。」

ーーーゲストでRyuさん、優河さんを1日ごとにお招きしますが、お二人との共通点や楽しみにしている点を教えてください。

（工藤）「単純に会えるのが楽しみですね。二人とも僕がサポートしているROTH BART BARONの縁で知り合い、そこから大好きになりました。
Ryuくんとのセッションは、彼の透明感と強さのあるファルセットや、声にハーモナイザーを使ったサウンドデザインが、衆くんの解像度の高いピアノとどう交わるのかがとても楽しみです。そして僕はそこにどんな音色を当てていこうか、今から推敲が止まりません。
優河ちゃんとのセッションは、彼女の声は裸足で森林の土を踏んだ時のような、いわば僕にとってのアーシングなので、とにかく三人でただただ自然の大きさや深さに身を委ねるような音楽が作れたらと思います。」

ーーー最後に、公演に向けてメッセージを一言お願いします！

（工藤）「美しい空間を作りたいと思っています。是非遊びにいらしてください！」

＜LIVE INFO＞
2024 8.20 tue., 8.21 wed.
Re-arrange with 兼松衆×工藤明
special guest 優河（8.20 tue.）,Ryu[Ryu Matsuyama](8.21 wed.)

Member：
兼松衆(p)
工藤明(ds)

【Special Guest】
＜8.20 tue.＞
優河(vo)
＜8.21 wed.＞
Ryu[Ryu Matsuyama] (vo)

【Music Selector】
＜8.20 tue.＞
TOBI (aRt)
＜8.21 wed.＞
Mazlika (Mnchr-m)

▼公演詳細・予約はこちらより
https://www.bluenoteplace.jp/live/shu-kanematsu-240820/

＜Artist Profile＞

兼松衆
国立音楽大学作曲科を卒業。在学中よりジャズ・ピアニストとして活動を開始。主な作品として、TBS系火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」、NHKドラマ10「ディア・ペイシェント」、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」、テレビ朝日開局60周年 5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子「白い巨塔」、映画「生きろ 島田叡ー戦中最後の沖縄県知事」、映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」、NHKスペシャル「食の起源」、NHKスペシャル「スペース・スペクタクル」など映像作品のほか、劇団四季 ファミリーミュージカル「はじまりの樹の神話〜こそあどの森の物語〜」、ミュージカル「新テニスの王子様 The First Stage」、薬師丸ひろ子、手嶌葵の各氏への楽曲提供など、ジャンルを問わず幅広いフィールドで音楽活動を展開している。

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工藤明
Drummer / Percussionist
10代より演奏活動を始め、国内はもちろんアジアやヨーロッパでも演奏を行う。
2020年以降はフォークロックバンドROTH BART BARONのサポートを中心に、小西遼、黒田卓也など、ジャズを軸に現代の音楽シーンを開拓しているプレイヤーとの共演も多数行っている。

共演アーティスト(50音順)
あいみょん、青木カレン、黒木渚、小柳ゆき、竹澤汀、土岐麻子、中塚武、中山美穂、野宮真貴、福原みほ、AKINA、Emi Meyer、NakamuraEmi、etc.

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